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職人であるということ 大工一代

vol.13

今日は皆既月食と天王星食

日本でみられるのは

442年ぶりのこと

 

 

午後6時9分ごろから欠けはじめ

7時16分から8時42分ごろ

皆既食の状態になり

 

9時49分ごろ満月に戻る

次にみられるのは322年後だそうです

天気もよさそうなので見てみよう

 

そこで月といえば竹取物語

今日の家づくりのありのままは

竹のお話しです

 

この竹も建築の材料になっています

出番が少なくなっていますが

最近ではこんなところに使われています

 

フローリングです

竹はもともと硬いのではじめてこの製品を

みた時はなるほどと思いましたね

 

和にも洋にも合いますね

 

今ではあまりみかけなくなったけど

断熱材が普及する前

荒壁というもの

 

柱と柱の間に竹を組み(小舞竹)

そこに土壁をつけていく

 

土壁の熱伝導率は0.69w/m/k

グラスウールの10倍以上低いけど

調湿性があることから

 

多湿の日本の住宅にはかかせない

ものでした

 

ほかには装飾的に使います

茶室や数寄屋風の住宅などには

かかせない建築資材なのです

 

数寄屋とは

格式ばった意匠や豪華な装飾をきらい

粗末な材料や技術をこだわりなく使い

質素ながらも洗練された意匠の建築

 

大工一代

数寄屋造りといえばこの人

映画化もされた(大工太平記)

平田雅哉棟梁

 

自ら設計し図面を描き大工として働き

数々の料亭や名旅館を手掛けた名棟梁です

 

20年ぐらい前のこと

ある日私は本屋に立ち寄ったときに

一冊の本が目に入りました

 

それがこの一冊

大工一代

 

本にまでなった大工がいるのかと

すぐに買い一気に読みました

 

人生観がかわります

忘れかけていた職人魂

まっすぐにとりくんだ大工人生

 

この方の手掛けた建物の作品集が

あると知り古本屋にあたり

やっとの思いで手にいれました

 

開くときワクワクして

見入っていました

今でも大切にしています

 

「建築は風呂敷には包まれん 

 出来上がりが気にいらんからといって

  持ち帰るわけにはいかん」

 

と言うのが口癖だったそうです

 

ずっと残るお客様の大切な家

まっすぐに向き合って

とりくんでいます

 

 

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