家づくりの魅力
家をつくる仕事といえば大工。
その大工や建築に携わる職人の不足が深刻になっています。
国勢調査によると2000年に64万6767人いた大工人口は、
2015年には35万3980人まで減少。
2030年には、21万人になると言われています。
21万人と言ってもわかりにくいですが、
おおよそ年間に1万人ずつ減っていくと言うわけです。
では若い人はというと2015年時点で20代で3万1740人
10代では2150人しかいないという状況。
1割にも満たないわけで、末恐ろしいと思いませんか?
絶滅危惧種レベルです。
↑修業時代の私💦
では、どうしてこのような状態になったかというと、
大工という仕事に魅力が無くなってしまったに、
ほかならならないのです。
機械化は進み(進むことはいいことですが)作業の簡素化。
そしてコスト競争、大工の賃金をメーカーなどは、
どんどん下げていったわけです。
大工は、監督に言われたことだけをやる、
その監督自身、家のことを訳わかってないし
家づくりにおもしろみが無くなっていくのです。
そして、社会的にも評価を下げられていくのです。
職人というと、ガラが悪いとか危険とか言われて
確かにそういう人もいたりするけど、実はそうでもない。
仕事に愛情を持っていて、責任感もある。
人はホント!見た目で決めつけてはいけないと
つくづく思います。
見た目だけで決めると、イタイ目にあう。
これは職人の世界に限ったことじゃないけどね、
そんなんだから、当然仕上がりにも問題が起きてくるわけです。
経験と技術が必要になる。
だから良いリフォームを…
とお客様が願っても職人が育たないから
難易度の高いリフォームは、出来なくなってくるよね。
自社で施工していない建築会社は、工務店ではないよ。
営業と設計だけして、そのあと1から10まで下請けさん。
家は数ヶ月で完了するけど、その後が問題だよ!
住まう人は何十年と生活してく場所、
ライフスタイルや家族構成も変化してゆく
リフォームや不具合などが起きた場合でも、
どこの人がくるのかわからないなんて、イヤじゃないですか?
家づくりを魅力ある職業に
現在、国土交通省が牽引するかたちで「建設キャリアアップシステム」
能力評価制度の構築が進められています。
大工がやりがいを感じる環境の整備や技能の研鑽を図ることを目指し、
業界団体と官民一体で取組んでおり、平成31年4月に本格運用が始まりました。
能力評価の対象は
〇 経験
〇 知識・技能(保有資格)
〇 マネジメント能力(職長経験)
により、4つのレベルに別けられています。
レベル1(初級見習い)~レベル4(上級棟梁 登録建築大工基幹技能者)
※登録建築基幹技能者とは
熟達した作業能力、豊富な知識、現場を効率的にまとめる
マネジメント能力を備え、専門工業団体の資格認定を受けた者です。
工事品質・コスト・安全などへの貢献と共に新しい技能者の目標像
としての活躍が期待されています。
能力評価制度において最上位となるレベル4に位置付けられ
ゴールドカードが交付されます。
家はやっぱり工務店に頼もう!
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