碧南市の平屋シンプルな外観がつくる心地よい暮らし
平屋と一口に言っても、いろんなスタイルがありますよね。
シンプルな平屋・おしゃれな平屋・和モダンな平屋等など、ながーく使うわが家なので
時が変わり、趣味も変わり、年齢を重ねても違和感なく飽きのこないシンプルな外観で、
落ち着いた平屋が心地よい暮らしにつながります。
そんなシンプルな平屋の良いところをまとめてみました。
目次
- 日本の風土に合わせたシンプルな平屋デザイン
- 性能を考える。おすすめの性能等級
- 碧南市で断熱等性能等級6ってどんなの?
- 室温と空気を整えて健康リスクを減らす
- 防犯対策を考える
- 30年後を想像してみる
【日本の風土に合わせたシンプルな平屋デザイン】
日本の気候は四季があり暑い、寒い、 雨も多く湿気も多いから、その気候に対応できる家にしなくちゃね 。
夏は熱中症になるほど熱く、 雨が降り出せば集中豪雨でムシムシ湿気が多くカビなんか生えちゃったりして
冬は冬で北風つよく部屋間の温度差も激しく、暖房をかけても隙間風が多く電気代も血圧も急上昇! ヒートショック なんてことも。
耐える生活はしたくないですね。
そこで対策ですが、夏の暑い日差しは庇が遮ります。
平屋ならば屋根の軒を伸ばすことで、真夏の痛いほど暑い日差しを止めることができ、外壁も直接雨がかかりにくいので外壁の耐久性も上がり、大量の雨でも家を守ることができます。
さらに南側の掃き出し窓の前は、コンクリートで固めてしまわないことです。
日射熱が蓄積してしまうので、下草を植えるなどして土の部分を残しておくと、日射の照り返しや輻射熱を軽減できます。
反対に冬は低い太陽の角度から、暖かい日差しを部屋に入れて無垢の木の床が熱を蓄えてくれる。蓄熱効果を利用すると良いです。
自然の力を利用する「パッシブ設計」です。
それと軒の深い家は感覚で、優しく包み込まれているようで落ち着き、安心感を与えてくれます。花や緑を取り入れて、リビングから眺める四季の変化を楽しみリラックスしましょう。
【性能を考える。おすすめの性能等級】
断熱性能等級6のすすめ
耐震等級3・断熱性能等級5は、もはや当たり前の性能となってきました。
2025年以降は、断熱性能等級4は最低基準となり、その5年後2030年以降には、断熱等級5が義務づけられていることが決まっています。
*省エネ基準の変遷
昭和55年(1980年)にエネルギーの使用の合理化に関する法律(通称 省エネ法)が制定され、以降何度も改正されてきました。
1992年 | (平成04年) | 新省エネ基準 |
1999年 | (平成11年) | 次世代省エネ基準 断熱等性能等級4 制定 |
2000年 | (平成12年) | 住宅性能表示制度の制定 |
2009年 | (平成21年) | 長期優良住宅が制定 断熱等性能等級4認定基準 |
2013年 | (平成25年) | 平成25年省エネ基準 |
2015年 | (平成27年) | ZEH基準制定 |
2016年 | (平成28年) | 平成28年省エネ基準 |
2021年 | (令和03年) | 省エネ基準説明義務化 |
2022年 | (令和04年) | 04月 住宅性能表示制度 断熱等性能等級5制定 |
10月 住宅性能表示制度 断熱等性能等級6・7制定 | ||
長期優良住宅 等級4→等級5へ引き上げ | ||
2025年 | (令和07年) | 省エネ基準適合義務化 断熱等性能等級4 |
2030年 | (令和12年) | 適合義務基準引き上げ 断熱等性能等級5 |
こうして断熱性能の基準が年々改正され、その流れから行くとそのまた数年後には、等級6が義務化ということになる可能性もありそうですね。これからの断熱性能は等級6を中心に計画することをお勧めします。
【碧南市で断熱等性能等級 6ってどんなの?】
外皮平均熱貫流率UA値
室内と外気の熱の出入りのしやすさを表す指標で、値が小さいほど熱の出入りしにくく、断熱性能が高い。このUA値は地域ごとに区分し、定めた数値がありこの西三河地域 碧南・西尾・高浜・刈谷・安城市は6地域とし、UA値0.46w/㎡・kを断熱等性能等級6としています。寒い地域に行くほど、この数値は低くなり、断熱材の性能を上げていくことになります。現在、国の定めた省エネ基準が等級4でUA値 0.87w/㎡・k、政府が推進しているZEH基準が等級5でUA値0.6w/㎡・k エネルギー消費量の削減量の削減費が10% 等級6でUA値0.46w/㎡・k で削減比が30 %としています。
*等級6って家の中はどんな感じなの?
冬場室温でいうと等級6でおおむね13℃を下回ることがなく、等級4では8℃まで下がることがあります。室温1℃の違いでも体感は大きく感じるもので、エアコンの暖房・冷房の設定温度を+1℃上げる、-1℃下げるだけでもその違いが感じられると思います。
エアコンの運転量も変わり電気代の節約になります。
断熱の性能向上に初期投資した費用も、やがて回収することができ、長期になるほど光熱費の削減額は大きなメリットとになります。
【室温と空気を整えて健康リスクを減らす】
健康のことも考えてみると、室温の影響が大きく関係しています。
冬のヒートショックや夏の熱中症も屋外でなく、家の中で起こっています。
部屋間の温度差、冷房効率の悪さが原因となり、こうした事故を防ぐには断熱性能を上げて、熱の出入りを少なくすることで健康リスクを減らすことができます。
冷えは万病のもとと言い、近頃の夏の暑さは尋常ではなく、歳をとると熱さ・寒さが身に応えるとおじい様おばあ様が言っていた。体に無理のない室温に整えるには、断熱の性能が不可欠になるわけです。
それと室温と同時に空気にも気をつかいたい。
澄んだ空気の中で住むことです。
熱い寒いの熱の出入りをなくすため気密性を高くしますが、すきまがなくなり空気の動きがなくなるので、強制的に換気を行います。
しっかり計画した24時間換気システムを導入して、新鮮な空気のお部屋で過ごしてほしいです。
もう一つ空気環境で忘れてならないのがVOC(揮発性有機化合物)生活の中で使っている様々な製品や行動から発生しているVOC
塗料や接着剤、スプレー、防虫剤、化粧品、印刷、家具、カーテン等など、身の回りに多くのVOCが存在しています。
人体に影響を及ぼす物もあり、くしゃみや涙、目がチカチカする、頭が痛いなどの体調が悪くなる場合もあります。
*1990年代後半から社会問題になったシックハウス症候群
2003年に建築基準法が改正され、 24時間常時換気を行うことが義務づけられましたが、ただ換気扇が回っていればいいというわけではなく、こうした原因を取り除くには効率よく環境を行う必要があります。
図を見るように、気密性C値が1.0㎠/㎡以下で換気の効率が50%、いかに気密性が必要かがわかります。湿気や臭いも同時に排出してくれるので24時間換気はしっかり計画することです。また、建材によってはVOCの軽減や分解をしてくれる建材もあります。調湿作用や見た目にも優しい無垢の木やシラス壁などの自然素材を取り入れることも効果があります。
【防犯対策を考える】
防犯対策は必須です。侵入窃盗の侵入口は窓と表出入口からの侵入が非常に多く、 窓 55.2% 表出入口20.2%で、侵入手口は、無締まり46.3% ガラス割り35.8% ドア鍵こじ破り2.5% となっています。
平屋は窓が多くなり、二階建てに比べて侵入しやすい状況になるため、窓の防犯対策は徹底してください。
*平屋にできる防犯対策
・窓を小さくする。断熱性能の向上効果もあるので、できるだけ小さく、少なくする。
・侵入しにくい窓の形状を選ぶ。体が通らない、出入のしにくい高さの配置。
・防犯ガラスにする。破片が飛散しにくく、貫通しにくいガラスです。
・植栽や塀を高くしない、見通しをよくしておく。
・面格子を取り付ける。
・砂利を引く。
・センサーライトを設置する。
防犯も断熱も窓からですね!
【30年後を想像してみる】
ずっと暮らしていく我が家、どこよりも長くいるし落ち着きたい場所。
一度つくられた家をすぐにとっかえるわけにもいかない。
歳を重ねていけば洋服だって好みが変わるし、趣味も変わる。長く愛着のある家に住むためにも流行り廃りのないシンプルな外観で、メンテナンスも多くかからない、冬は暖かく夏は涼しく。そして健康でいられる。そんな平屋の家でありたい。
シンプルであり機能性能と美しさなら、日本の伝統的な切妻屋根がおすすめ。雨水の流れや屋根裏の通気、メンテナンスのしやすさ、バランスの取れた外観など、メリットが多く現代の住宅でも人気の理由があるわけです。
流行りを追った年式も予想がついてしまうような建物より、いつの時代になっても変わらない佇まいが、落ち着いた心地よい暮らしにつながっていきます。
まとめ 心地よく快適に暮らせる平屋の家にするには、日本の風土に合った建物形状で、メンテナンスもしやすく、耐震性・断熱性・防犯性に優れていて空気環境を整える換気システムと、無垢の木や自然素材を取り入れる。そして窓の外の緑を眺めてリラックスしてください。
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